日大生産工学部建築工学科

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三上 功生 准教授

三上 功生 准教授

専門 建築設備、建築環境工学、環境人間工学、温熱生理心理学
研究テーマ 温熱環境のバリアフリーに関する研究、建築環境要素(温熱、空気、光)に関する研究
主な担当授業科目 建築設備Ⅰ, Ⅱ、総合設計、建築実験Ⅰ、建築維持保全
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出身地 千葉県我孫子市
趣味 サッカー、車、飛行機、読書、寝る

先生への質問

現在の研究分野について教えてください。

暑いのに汗をかくことができない、寒いのに体内で熱をつくることができない・・・などのように体温調節が難しいという特徴を持つ方々(高齢者、身体障がい者、子供等)の温熱環境について研究を行っています。
体温調節障害を持つ方々が困らずに生活できる方法、違った言い方をすると体温を一定に保つことができる方法を、建築、空気調和設備、医療機器、福祉機器、衣服、寝具、リハビリテーションなど様々な分野から検討しています。

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令和3年度の卒業研究について(仮)

三上研究室は、建築環境・設備系に属する研究室です。この分野に興味がある学生、またはこの分野で働きたいと考えている学生を歓迎します。

令和3年度の卒業研究のテーマは下記の通りです。

①頸髄損傷者の至適温湿度範囲に関する研究
交通事故やスポーツ事故などにより頸椎(首の骨)を脱臼または骨折し、それにより中枢神経である頸髄が傷ついた頸髄損傷者は、ほぼ全身の体温調節機能が麻痺しています。従って、頸髄損傷者の体温が安定する温湿度範囲は一般健常者と比較して、著しく狭いと考えられています。しかし、頸髄損傷者の至適(望ましい)温湿度範囲は具体的に明らかになっていないことから、本研究では人工気候室実験より頸髄損傷者の至適温湿度範囲を検討します。研究成果は、ほぼ全身の温冷感が麻痺している当事者とその介護者にとって、室内温湿度を調節する際の判断材料(参考資料)となり、また建築設備設計技術者にとっても、頸髄損傷者が利用する可能性のある公共施設の空気調和設備を設計する際の資料として利用できると考えています。本研究の成果は、頸髄損傷者のQOL(生活の質)向上に繋がるものと予想しています。

②空き家・廃校を福祉転用した地域福祉施設の温熱環境に関する研究
近年の社会問題の一つとして、“少子高齢化”と“空き家の増加”があげられます。これらの社会問題を解決するべく、空き家や廃校を改修し、主に高齢者が使用する地域福祉施設へ転用する事例が増加傾向にあります。しかし、改修後の地域福祉施設を、建築計画的な側面から研究を行っているケースは見受けられますが、温熱環境に焦点を当てた研究は全く行われていないのが現状です。人間は加齢に伴い体温調節機が低下するため、福祉転用した地域福祉施設の温熱環境が、主に高齢者にとって望ましい状態に維持されているかを把握することには、大きな研究意義が伴っていると考えます。本研究の目的は、空き家・廃校を福祉転用した複数の地域福祉施設の温度や湿度などの測定を通して温熱環境の問題点を抽出し、それらの解決方法を提案することです。

③温熱・空気・光に関する興味があることについて研究を行ってください。独自のテーマ設定をおおいに歓迎します。

卒業研究で建築設備、建築環境工学の理解をより深め、社会へ旅立っていって欲しいと思っています。
1年間、お互いに楽しくやっていきましょう。ではでは。

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ゼミナールAについて

建物の空気調和設備、給排水衛生設備、照明設備の設計方法の基礎を学ぶ時間としています。ゼミナールを通して建築設備の重要性を認識してもらいたいと思っています。どんなに美しいデザインの建物であっても、どんなに優れた構造を持つ建物であっても、建築設備がしっかり機能しなければ建物として機能しません。室内が暑い、寒い、空気がよどんでいる、水栓から出た水の水圧が低い・・・そんな建物困りますよね。

令和3年度のゼミナールAのテーマは以下の通りです。

①教室や研究室の天井に設置されているエアコンの選定方法を学ぶ。
②自然光を巧みに取りこんでいる建物を紹介する。
③人工照明の設置台数の求め方を学ぶ。
④環境建築について学ぶ(ZEB、ZEH)について学ぶ。

※将来、建築環境・設備分野で働くことを希望する学生にとっては、役立つ科目であると考えます。
※もちろん、建築設備に興味がある学生、建築設備の一端を深く知りたいと考えている学生も歓迎します。
ゆっくりと、ゆとりを持ちながらすすめていきましょう。

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建築の道・現在の専門分野に進んだ理由を教えてください。

建築を志した理由というと・・・、う~ん、自分の住む家を自分で設計してみたいというありがちな理由だったと思います。ただ大学に入って、どうもデザインセンスが無いように感じて、将来どうしようかなと考えていた時に、「建築設備実験」という授業を受けました。空調機の性能を測定する実験だったのですが、面白かった。よし、建築設備を専門にしようと思った瞬間でしたね。大学3年生の秋頃の出来事でした。

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どんな大学生でしたか。

1年生は不真面目でしたね。1年終了時には20単位しか取得できず、新京成線の電車の中で「4年で卒業できるのか?」と焦ったことを覚えています。2年生から真面目に授業に出席するようにしました。私が在学していた大学は、卒業に必要な単位数が136でしたが、大学卒業時の取得単位はジャスト136でした。単位は1年生から確実に取得するようにしましょう。後々きつくなりますからね。

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現職に就かれるまでの経歴について教えてください。

大学の教員になる前は、建築設備の設計事務所に勤務していました。オフィス、博物館、駅舎などの空気調和設備と給排水衛生設備の設計をしていました。アトリエから建築図面のデータをもらって、ダクトや配管、設備機器類などを書き込むことが主な仕事でした。あるおじいちゃん建築家と仕事をしたときは、「わしはCADを使わない主義だ!」と言われてしまい、手書きで設備図面を書いたことがとても印象に残っています。辛かったですね~。

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教育において、どんなことを重視していますか。

大学生の皆さんには、今何をすべきかということをしっかり判断できる能力を身につけて欲しいと思っています。適切な判断能力は大学卒業後、社会人として生活を送る上で絶対に必要ですからね。物事の優先順位の付け方を間違えないように・・・と学生にはよく言っています。

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ご趣味について教えてください。

旅客機の模型を集めることが趣味です。父親が航空会社に勤めていたこともあって、飛行機が大好きです。空港にいるとテンションが上がってしまいます。出張もなるべく飛行機を使うようにしています。機体のカラーリングをみれば、おおよそ航空会社を当てることができると思います。私の研究室には飛行機の模型がたくさん飾られているので、見に来て下さいね。

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建築を志望している学生や在学生へのメッセージをお願いします。

建築はとても領域が広いものだと思います。私の研究内容は医学や生理学の分野にもまたがっています。建築というと「設計」という文字がすぐ頭に浮かんでくるかと思いますが、様々な可能性に満ちた世界が広がっていることを見て、知って、感じて下さい。

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